ウォールシェルフの取り付け方ガイド!簡単に設置できる商品5選も紹介

ウォールシェルフの取り付け方に不安を感じて「なかなか導入に踏み切れない」という方もいるのではないでしょうか。

ウォールシェルフは、収納やディスプレイに新しいスペースを作れる便利なアイテムです。

一方で、ウォールシェルフは壁に直接設置するタイプが多く、「取り付け方が難しいのでは?」と心配になるのも無理はありません。

しかし、近年は、部品や構造などに工夫を凝らし、家庭で手軽に設置できる商品も増えています。

今回の記事では、購入前に知っておきたいウォールシェルフの取り付け方を解説し、簡単に設置できる商品も紹介します。

ウォールシェルフは取り付け方を確認して選ぶことが大事!

ウォールシェルフを検討する際には、製品の取り付け方を確認したうえで選ぶことが大事です。

ウォールシェルフには多彩なデザインや素材、サイズの製品があり、満足できるものを選ぶには各要素を丁寧に比較する必要があります。

同様に、ウォールシェルフの取り付け方法も、検討時に意識しておきたい要素の一つです。

取り付け方法は複数あり、それぞれ必要な工具や耐荷重、壁への影響などが違ってくるためです。

デザインに惹かれて、取り付け方法を見逃してしまうと、想定していたものが置けなかったり、設置自体ができなかったりといったことにもなりかねません。

購入を決める前に、取り付け方が自分の条件に合うかどうかを必ずチェックしておきましょう。

ウォールシェルフの代表的な5つの取り付け方法

ウォールシェルフの代表的な取り付け方法は、以下の5つです。

  • ネジ・ビス
  • ピン
  • ホッチキス
  • シール
  • つっぱり

取り付け方法ごとの特徴やメリット・デメリットを知っておくと、適切なウォールシェルフ選びに役立ちます。

以下で一つずつ見ていきましょう。

ネジ・ビス

ウォールシェルフを壁に直接固定するのに、ネジ・ビスを使う取り付け方法です。

固定の強度が比較的高く、耐荷重が10kg程度のウォールシェルフにも対応しています。

一方で、取り付けにはドライバーなどの工具が必要であり、やや手間がかかるのがデメリットです。

壁の素材や構造によっては、アンカー(前もって壁に穴を開けて、ビスなどを安定して打てるようにするもの)など、別の部品で補強しなければならない場合もあります。

また、ネジやビスの太さの分だけ壁に穴が開くため、賃貸の部屋への設置には向いていません。

ピン

壁にごく細いピンを刺してウォールシェルフを固定するという、手間のかからない取り付け方法です。

ピンの直径が約1mm未満と小さく、ウォールシェルフを取り外したあとも穴が目立ちません。

そのため、原状回復の必要がある賃貸の部屋にも適しています。

ただし、一般的な石こうボードの壁を想定していることが多く、構造や素材によっては設置できないケースがある点に、注意が必要です。

ネジ・ビスよりやや強度は劣りますが、製品によっては耐荷重が10kg程度など、しっかりしたものもあります。

ホッチキス

壁へのウォールシェルフの固定に、ホッチキスを利用する取り付け方法です。

ピンによる取り付け方法と同じく、壁に挿入する針が約0.5mmと細いため、壁に大きな傷を付けずに設置できます。

家庭にある文房具を使い、あまり筋力のない方でも手軽に取り付けられるのがメリットです。

幅広い耐荷重の製品がありますが、耐荷重が大きくなるほど、壁に針を多く刺す必要があります。

ホッチキスタイプのウォールシェルフで設置に対応しているのは、一般的には石こうボードの壁です。

シール

付属するシールや両面テープを用いて、壁にウォールシェルフを貼り付ける、という取り付け方法です。

吸盤やフックをシールと併用する製品もあります。

工具や道具などを用意しなくても手軽に設置でき、壁内部に穴を開けることもありません。

ただし、比較的軽量で小型の製品が中心です。

また、シールの粘着剤によっては、凹凸のある壁面に貼り付けにくかったり、取り外す際に壁紙にダメージが生じたりする場合もあります。

つっぱり

棒や柱などのつっぱり力を利用する取り付け方法です。

壁ではなく、天井と床面に2本のつっぱりを固定し、高さの異なる位置に棚板を複数設置できます。

壁への影響がなく、賃貸の部屋に収納場所をたくさん増やしたい場合にも適しています。

逆に、壁の一部にのみディスプレイしたい場合には向いていません。

また、畳やカーペットを敷いてある部屋には設置しにくいことがあります。

ウォールシェルフの取り付け方を決める際に確認しておきたいこと

取り付け方法をあらかじめ決めておくと、ウォールシェルフ選びがスムーズです。

ウォールシェルフの取り付け方法を決める際には、以下3点を確認しておくことをおすすめします。

  • ウォールシェルフの収納に想定している耐荷重
  • 管理規約(分譲マンションに住んでいる場合)
  • ウォールシェルフを取り付ける部屋の壁素材

それぞれの確認ポイントを説明します。

ウォールシェルフの収納に想定している耐荷重

まず確認しておきたいのは、ウォールシェルフの収納に想定している耐荷重です。

ウォールシェルフの取り付け方法によって、カバーしている耐荷重の傾向が異なります。

たとえば、10kgに近い収納の量を考えているのなら、シールタイプは候補から除外するとよいでしょう。

1~2kg程度のちょっとしたディスプレイを行いたい場合は、つっぱりタイプを選択肢から外します。

特に、避けたいのは、収納物の重量がウォールシェルフの耐荷重を超えてしまうという事態です。

耐荷重を意識せずに使用していると、ウォールシェルフが外れて落下したり、収納物が壊れたりすることにもなりかねません。

取り付け方法を絞るときはもちろん、実際のウォールシェルフ選びでも耐荷重の確認は大切です。

管理規約(分譲マンションに住んでいる場合)

分譲マンションに住んでいる場合は、壁にビスなどが使用できるかどうか、念のために管理規約などを確認しておきましょう。

一般的に、マンションなどの区分所有建物は、それぞれの持ち物である専有部分と、全員の財産である共用部分に分かれます。

たとえば、隣りの住まいとのあいだにある戸境壁は、共用部分となるため、ビスの使用が不可となっているマンションが多いです。

建物によって異なることもあるため、不明な場合は管理会社に問い合わせるようにしてください。

ウォールシェルフを取り付ける部屋の壁素材

ウォールシェルフの取り付け方法を決めるには、部屋の壁素材を確認しておくことも大切です。

特に、壁に刺し込むネジ・ビスやピン、ホッチキスを使う取り付け方法では、壁紙(クロス)に隠れて見えない部分の材質を知っておく必要があります。

壁素材によっては、ウォールシェルフの取り付け方法が限定されたり、そもそも設置ができなかったりするためです。

ピンタイプやホッチキスタイプの多くは、石こうボード壁を想定しています。

ネジ・ビスは木壁を始め、より幅広い素材に対応していますが、石こうボード壁やコンクリート壁など、場合によってはアンカーや専用ビスが必要です。

壁素材は押しピンなどを刺して、推定することができます。

抜いたピンに白い粉が付着していれば石こうボード、何も付かなければ木、そもそも刺せないのならコンクリートの可能性が高いです。

簡単な取り付け方でおしゃれな収納が作れるウォールシェルフ5選

良質な素材を使った本格的なウォールシェルフでも、取り付け方の簡単な製品はあります。

ここでは、手軽におしゃれな収納が作れるウォールシェルフを5つ選んで紹介します。

  • ウォールシェルフゼロ56ホワイト
  • ウォールシェルフ aalu(アール) ゼロ ビッグ クリモデル
  • フック付きウォールシェルフ Light ゼロ ウォールナット
  • ウォールシェルフ タナプラス150ウォールナット
  • コンパクトウォールシェルフ スポット(SPOT)ゼロ クルミモデル

各商品について、見ていきましょう。

ウォールシェルフゼロ56ホワイト

ディスプレイにもちょっとした収納にも、使い勝手のよいサイズのウォールシェルフです。

国産のシナ材を加工しており、明るいカラーや丸みのあるデザインが空間に軽快な印象をもたらします。

細いピンを6本使用する取り付け方で石こうボードに固定でき、ピンの部分を埋める木ダボもおしゃれなアクセントになっています。

壁に大きな穴を開けることもないので、賃貸の部屋でも取り付け可能です。

ウォールシェルフゼロ56ホワイト

ウォールシェルフ aalu(アール) ゼロ ビッグ クリモデル

玄関やリビングの壁が少し寂しいと感じる場合におすすめのウォールシェルフが、aalu(アール)ゼロです。

ハンドメイド仕上げならではのやわらかな曲線を活かしたデザインで、無垢材の美しい木目がよく映えます。

取り付け方はピンを壁に刺し込むだけと簡単で、位置を変更する場合も、棚板を斜め上に引いて楽に取り外すことができます。

ウォールシェルフ aalu(アール) ゼロ ビッグ クリモデル

フック付きウォールシェルフ Light ゼロ ウォールナット

キッチンや玄関などで幅広く活用できるのが、フック付きウォールシェルフのLightゼロです。

支えは国産のクルミ、棚板は北米産のウォールナットと、カラーや風合いの異なる素材を組み合わせて、おしゃれで飽きのこないデザインに仕上げています。

実用的な用途はもちろん、インテリア性のアップにも役立ちます。

固定にはピン4本を使い、取り付け方も取り外し方もいたって簡単です。

フック付きウォールシェルフ Light ゼロ ウォールナット

ウォールシェルフ タナプラス150ウォールナット

タナプラス150は、幅70cm・奥行き15cmと、棚の上をゆったりと使えるウォールシェルフです。

まずピンで付属のプレートを壁に固定し、プレートに本体を引っかけるという取り付け方で、耐荷重10kgを実現しています。

家具でよく使用されるウォールナット材を素材にしており、シックなインテリアや観葉植物の緑もいっそう映える、深みのあるカラーが魅力です。

ウォールシェルフ タナプラス150ウォールナット

コンパクトウォールシェルフ スポット(SPOT)ゼロ クルミモデル

スポット(SPOT)ゼロは、玄関や階段下などのわずかなスペースにも取り付けやすい、コンパクトなウォールシェルフです。

ピンを2本刺し込むだけと、ごくシンプルな取り付け方で、おしゃれなディスプレイスポットがあっという間に完成します。

棚の奥には溝があるので、写真や絵はがきなどをフレームなしでも手軽に飾ることができます。

コンパクトウォールシェルフ スポット(SPOT)ゼロ クルミモデル

ウォールシェルフの取り付け方で知っておきたい注意点

新しいウォールシェルフを入手したら、いよいよ取り付けです。

ウォールシェルフを失敗なく設置するためにも、事前に知っておきたい注意点が2つあります。

  • 壁の構造を踏まえて計画を立てる
  • 棚が水平になるように取り付ける

以下で詳細を説明します。

壁の構造を踏まえて計画を立てる

ウォールシェルフの設置は、壁の構造を踏まえて計画的に進めていきましょう。

一般的に、住宅の内壁に多い石こうボードは、下地である間柱に貼られています。

間柱は、柱と柱のあいだに30~45cmの一定の間隔を開けて垂直に立つ構造になっており、間柱のない場所は空洞です。

ピンを用いる取り付け方では、ピンの長さが石こうボードの厚みを超える場合、刺すのが難しい間柱の部分は避けなければなりません。

逆に、ビス・ネジを使う取り付け方では、木材の間柱がある位置の方が安定します。

ビス・ネジで間柱のない位置にウォールシェルフを設置する場合は、石こうボードを崩れにくくするアンカーが必要です。

ウォールシェルフが水平になるように取り付ける

ウォールシェルフの設置作業では、棚が水平になるよう注意を払いましょう。

棚の上に傾きがある取り付け方をしてしまうと、ウォールシェルフそのものの見映えがあまりよくありません。

そのうえ、収納やディスプレイに置いたものが不安定になり、ふとした拍子に落下する危険性もあります。

ウォールシェルフを固定する前に、棚の上の水平が取れているか、器具などを使って十分に確認しておきましょう。

市販の水平器を用いるほか、スマートフォンで水平を測るアプリを利用するのもおすすめです。

ウォールシェルフを取り付けるステップ

ここでは、代表的なピンタイプのウォールシェルフを一般的な石こうボード壁に設置すると想定して、取り付け方を説明します。

取り付ける際にあるとよいもの

ウォールシェルフを取り付ける際には、以下のアイテムがあれば便利です。

  • メジャー
  • マスキングテープ
  • 鉛筆
  • 下地探し器
  • 水平器

壁を叩いてみて、音の違いで間柱の位置が把握できるようなら、下地探し器は不要です。

水平器は、スマートフォンのアプリでも代用できます。

ウォールシェルフの製品によっては、取り付け位置の目安となるガイド用紙や、ピン押し用工具が付属していることがあるので、確認してから準備しましょう。

取り付ける手順

ピンタイプのウォールシェルフの取り付けは、次の手順で進めていきます。

  1. まず、ウォールシェルフを取り付けるピンの間隔を把握しておきましょう。
  2. 取り付けを予定している壁周辺の間柱位置を確認します。
  3. ピンの間隔に合わせて、取り付けに問題のない壁の位置にマーキングします。
  4. ウォールシェルフを壁に当て、水平が取れるよう微調整をしてください。
  5. 壁にピンを順に刺し込んで、ウォールシェルフを固定します。
  6. ピンをすべて刺したら、完成です。

市販のウォールシェルフの形状はさまざまで、取り付け方も異なることがあります。

実際に購入した製品に付属している取扱説明書をよく確認してから、作業を始めましょう。

ウォールシェルフの取り付け方に関するよくある質問

最後に、ウォールシェルフの取り付け方に関するよくある質問にお答えします。

  • 賃貸でも可能なウォールシェルフの取り付け方はある?
  • 壁のなかの間柱の場所がよくわからない場合は?
  • ウォールシェルフの耐荷重はどれぐらいあるの?

以下の説明を参考にしてください。

賃貸でも可能なウォールシェルフの取り付け方はある?

はい、賃貸の部屋では、ビス・ネジ以外の取り付け方法を選べば、壁に目立つ傷を付けることなくウォールシェルフを固定できます。

ピンやシール、つっぱりを使うウォールシェルフを検討しましょう。

ただし、シールで設置したウォールシェルフは退去する際に、壁から慎重に取り外す必要があります。

壁のなかの間柱の場所がよくわからない場合は?

ウォールシェルフの取り付け方に合わせて、間柱の位置を把握したくても、判断しにくい場合があります。

手軽なのは、手で壁をノックする方法です。

コンコンとやや響くような音がするのは中が空洞になっている場所、コツコツと硬い音がするのが間柱のある場所です。

音で判断しにくい場合は、下地探し針や下地センサーなど、市販のアイテムを使って探すこともできます。

ウォールシェルフの耐荷重はどれぐらいあるの?

ウォールシェルフの耐荷重は、製品によってそれぞれ異なります。

耐荷重が2kgのウォールシェルフもあれば10kgのウォールシェルフもあり、幅広い商品が販売されているので、考えている用途や取り付け方に応じたものを選びましょう。

取り付け方は意外と簡単!すてきなウォールシェルフのある生活を楽しもう

今回の記事では、ウォールシェルフの取り付け方について、代表的なタイプや確認ポイント、一般的な手順について解説しました。

近年では、手間も時間もかけずに設置できるウォールシェルフが、数多く販売されています。

選び方やポイントを押さえておけば、取り付け方は簡単です。

イオリスペースで製作・販売しているウォールシェルフも、細いピンを利用して簡単に設置できる仕組みになっています。

無垢材を使ったおしゃれで本格的なウォールシェルフでありながら、設置の負担を感じることなく、気軽に生活に取り入れられます。

ぜひお気に入りを見つけて、すてきなウォールシェルフのある生活を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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